仏壇の前で詫びた少年
どんな伝承か
十二月十五日、三度目に訪れた母は少年の変わりようを語った。施術の後は人が変わったように素直になり、学校から帰るとすぐ机に向かう。兄が奇跡のようだと驚くほどだった。とりわけ妹への態度が改まり、怒鳴ることも殴ることも止んだ。ただ一度だけ腹を立てて手を上げかけたが、そのまま手を下ろして二階へ上がった。ほどなく降りてきて、亡父の位牌を祀る仏壇の前に座り込む。目の前が暗くなって倒れかけたので詫びたのだと答えた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
變態心理と犯罪(中村古峽・大正10年代~昭和初期(推定1920年代))
二重人格の諸事例(變態心理と犯罪)/アンセル・ボーン/フェリダの交替人格/変態心理と犯罪/催眠と記憶障害/憑依とされた病理の科学的説明