生き埋めで改心した小僧と小僧壇
どんな伝承か
二本松市西勝田の上杉内に、旅の僧が素行の悪い小僧を連れて滞在し、その子を直そうと修行を続けていた。ところが盗み癖のある小僧が近くの村で金品を盗んだため、僧は怒り、小高い山の上に穴を掘って小僧を生き埋めにした。水や干柿を差し入れ、節を抜いた竹筒を土に挿して言葉を交わしたという。三週目に入るころ、強情な小僧もついに心を入れ替えたので、僧は穴から出して体を休ませ、また旅に出た。小僧はのちに立派な僧になったという。この場所が小僧壇と呼ばれるようになった。西勝田の佐久間太蔵が伝えた。
原典より
昔、旅の僧が素行の悪い小僧を連れ、その子を改心させるため、西勝田上杉内地内に滞在して行を続けていた。—— 岩代町史 第4巻(岩代町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
岩代町史 第4巻(岩代町)
『岩代町史 第4巻』は、岩代町の町史の一巻のうち、伝説を扱った第三節を収めたものである。片葉のヨシ、おつる池、鐙が淵のカッパ、座頭橋、狐狸と猫が踊った踊壇など、東新殿・田沢・西勝田・百目木ほか町内各地の地名の由来や、源義経・八幡太郎義家・伊達政宗にまつわる伝説を集める。冒頭で伝説の特色と三分類を述べ、続いて一話ごとに地区名を添えた小見出しを立て、話者名や『小浜町郷土読本』などの出典を記す。