盥に閉じ込められた伯父の魂
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どんな伝承か
遠野町役場に勤めている某の語った実話である。この人の伯父が大病で長く寝ていたころ、ある夜、家の土間に行きかかると、馬舎の口から火の魂がふらふらと入ってきて、土間の中を低くゆるやかに飛び回った。某は怪しんで箒で追い回し、かたわらにあった盥の下に追い伏せた。しばらくして人が来て、いま伯父様が危篤だからすぐ来てくれと言う。某は慌てて土間に降りたが、ふと火の魂に気づき、伏せておいた盥を開けてから出かけた。伯父の家では病人が一度息を引き取り、いま生き返ったところだった。伯父は薄目を開け、いまこいつの家に行ったら箒で追い回された上、頭から盥を被せられた、苦しかったと言って溜息をついたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。
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遠野市の伝承
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