裏磐梯の旅館に出る女の幽霊
どんな伝承か
福島県庁の自動車運転手が、友達とふたりで裏磐梯の旅館に泊まった夜、ふと目を覚ますと障子のところに、はっきりした女の幽霊が見えた。友達を起こそうと手をかけると、その友達も見ていたという。気持が悪くて朝まで眠れず、朝食のときに女中へ話したら、とうとう出ましたかと言われた。その部屋は前に女が死んだことのある部屋で、ときどき幽霊が出るのでふだんは客を泊めないのだが、混んでいたし若くて元気なふたり連れだから大丈夫だろうと泊めたのだという。昭和四〇年のことで、運転手の名も旅館の名も忘れてしまったと編者は記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。