埋めた防空壕と四年七年の節目
どんな伝承か
世田谷の経堂で大きな商店を営んでいたRは、著者が二十年来つきあってきた友人である。太平洋戦争のさなかの昭和二十年、Rは空襲に備えて店の下に退避壕を掘った。ところが終戦で用がなくなり、はじめは物置がわりに使い、やがて近くから土を運んで埋めた。ごく当たり前の始末である。だが四年目に友人の口車で三百万円の借金を負い、七年目には店を借金のかたに取られた。店を買った男は四年目に商売をしくじって夜逃げし、その後に入った男は四年目に病みつき、七年目に亡くなった。四年、七年、十年という節目に必ず何かが起きる建物だったと著者は書いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続四次元世界の謎(内田秀男・四次元世界の謎シリーズ・1970年(昭和45年))
『続四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。昭和三十八年から四十三年にかけて月刊誌『電波技術』に「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、前兆や因縁、建物のたたり、九星学による相性と方位、テレパシーを、電気・磁気の定数や電波の考え方で説明しようとする。神秘と科学の間・ミステリー世界からの信号・運命の予知と対策・理論から実験への四部に分け、図表と著者の実験の記録を多く載せる。