白装束の乗り手のもうれん船
どんな伝承か
ある漁船が暗夜に帰港する途中、前方に掛け声が聞こえ、一隻の船が近づいてきた。乗り手たちが口々に、船が沈みそうだからアカ取りを貸せという。アカ取りとは船の水を掬う桶のことである。よく見ると、その人たちは額に三角形の白いものをつけた白装束であった。モウレン船すなわち亡霊船と思い、アカ取りの底を抜いて投げてやった。こうしないと水をかけられて沈没させられるといい、あるいは近づいて行くと坐礁させられるともいわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承