大磯心中の後に掘り出された女性の遺体
どんな伝承か
「天国に結ぶ恋」という題で映画化され世間の話題となった心中事件が、昭和七年五月九日に大磯で起きた。慶応大学の学生と若い女性が情死を遂げたが、その後、美しい女性の屍体が墓から掘り出され、裸にされたまま他所へ運び去られるという猟奇的な事件が加わり、エロとグロが入り交じった怪異な事件として、一層社会に大きな衝撃を与えたと伝えられる。
原典より
「天国に結ぶ恋」などという題で映画化され、一時社会に喧伝された、昭和七年五月九日、大磯で心中を遂げた慶大生と若き女性があったが、…—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)
『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。