整形外科医が打ち明けた触れるだけの治癒
どんな伝承か
著者は、山梨県塩山市で整形外科を開業する知人の長岡寛正院長に、本物の椎骨板ヘルニアの患者を手も触れず患部と無言で心を通わせるだけで五日間で治した例を挙げ、その方法を語った。すると院長はこう打ち明けた。多くの患者を診ていると、百人に一人ほどは自分の呼吸や肌合いにぴたりと合う人に出会い、不思議なことが起こる。そういう相手は整形外科らしい治療をしなくても、足に軽く触れたり話をしたりするだけで治ってしまうことがある。テレパシーのような交信術があるのなら、そのときは無意識にそれが行われているのだろうか、と。院長も外科医の山崎誠も、教科書にない知識を患者の体から聞き出す技を身につけてきたのだという。
原典より
そのような相手だと、これといった整形外科的治療をしないでも、適当に患者の足に触れたりとか、会話をするだけで治ってしまうことがありますね。—— 体験・超心理学(山本佳人・超心理学・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
体験・超心理学(山本佳人・超心理学・1980年(昭和55年))
『体験・超心理学』は、山本佳人が一九八〇年に著した超心理学の実践書である。高校時代の植物との交感の体験に始まり、のちに妻や友人と重ねたESP実験をもとに、テレパシー、透視・透聴、予知・過去知、念力・念写の原理と、その能力を開く練習の方法を説く。全五章からなり、最後の章では透視や念力を病気の治療に用いる「パラ・サイコセラピー」を論じ、あとがきで七〇年代のオカルトブームと自身のUFO研究との関わりを振り返る。