天狗の神楽で瘤を取られた爺
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
「和賀郡昔話」にある。昔、額に拳ほどの瘤のある爺が二人いた。瘤を取ってもらおうと願をかけ、奥山の神様に詣って夜籠りをしていると、真夜中頃に遠くから笛太鼓の囃子が近づき、社の戸が開いて、丈が六尺もある赤ら顔の鼻高が四、五人入ってきた。天狗である。囃子ばかりで舞い手がないので、隠れていた爺の一人が引き出され、調子に乗せられて歌いながら踊った。天狗たちは興じて褒め、額の大瘤で面の作りが見えぬと言ってその瘤を取ってしまった。次に引き出されたもう一人の爺は怖さに震えて声も出ず、尻餅をついて泣き出した。天狗たちは機嫌を悪くし、先の爺から取った瘤をこの爺の鼻の上へ投げつけた。爺は瘤が二つになってしまった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集
種別から探す
この地域の伝承
広告枠(AdSense)