佐渡・賽の川原の積み石
どんな伝承か
佐渡国の外海府村には、賽の川原と呼ばれる所がある。そこには大きな岩があり、平らな面や割れ目に貝殻を差し込み、その上にきれいな石がいくつもの箇所で積み上げてある。十歳にならずに死んだ子供が石の段と称して積むのだといい、村の子供が遊びに行って竹の棒で突き崩しても、翌朝見に行くと元どおりに積み直されているという。崩された石を積み直しているのは、子供の亡者だとされている。
原典より
この石は十歳に成らずに死んだ子供が、石の段とか云って、こんなに積むのだそうで、村の子供が遊びに行って、竹の棒などで、つき落としても、翌朝行って見ると、元の通りに成っている—— 怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年))
『怪談の世界』は、山田野理夫が昭和五十三年に著した怪談の研究随筆である。遠野での佐々木喜善と柳田国男の出会いから説き起こし、家・山・木・石・道・水・火に現れる妖怪、憑き物、鬼と天狗、生霊・死霊・幽霊の話を、著者の聞き書きや各地の民俗資料、古典・芝居から集め、沖縄の話で結ぶ。章立ては江馬務と柳田国男の妖怪分類を参考にしたもので、民俗学の資料と文学作品の両面から怪談をとらえようとしている。