首里の五寺に祀られる十二支神
どんな伝承か
首里には十二支寺と呼ばれる寺があり、ユタたちに尊崇されている。ユタのKによれば、十二支神は五か所の寺に分けてまつられている。首里山川の慈眼院には子・丑・寅、安国寺には酉、万松院には卯・辰・巳、鳥堀町の西来院(通称だるま寺)には午・戌・亥、儀保の盛光寺には未・申の十二支神がまつられる。いずれも臨済宗妙心寺派の寺で、本尊もそれぞれ異なる。Kは先祖霊と仏や神とは位がまったく違うといい、自分の守護神としては観音を信じているという。沖縄には自分の干支の十二支神を守護神として寺参りをするならわしがあり、判じの依頼者を伴って十二支寺を拝むのもその気持からだと語る。
原典より
西来院は鳥堀町にありますが、ここから儀保にまわりますと、盛光寺があって、未、申の十二支神をまつってあります。—— ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社)
『ユタと霊界の不思議な話』は、月刊沖縄社が編んだ、沖縄の霊能者ユタについての取材記録である。那覇など都市地区の有名なユタへの取材をもとに、持ち込まれる相談、ユタになったいきさつ、マブイと霊界の考え方、十二支寺や拝所巡拝の意味を問答の形で記し、依頼者の体験談も添える。序章の体験談と四つの話に続いて、ユタを母に持った子の手記、霊示を書き取る人の話、有名霊能者百二十人の一覧、用語説明を収める。