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輪形の橋で母が手招きする幻

所在地岩手県遠野市(鍋倉山)
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話
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どんな伝承か

俵田某という人は佐々木君の友人で、某校の教授をしている。この人は若い頃、病気で発熱するたびにきまって美しい幻を見たそうである。始めに大きな気体のようなものが丸い輪を描きつつ遠くから近づき、やがて小さくなって消える。すると言葉では言い表わせぬほど綺麗な路がどこまでも現れ、萱を編んだようなものが敷かれている。そこへ十歳の時に亡くなった母が来て道連れになり、美しい川の辺に出る。川には輪形の橋が架かり、母はその輪の中をすうっと潜って向こう側から手招きするが、どうしても行くことができない。こうした経験の最初は、子供の時に鍋倉山の坂路で転んで気絶した時だったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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