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バイクの荷台で聞いた礼の声

所在地福島県郡山市熱海町
年代現代
登場息子、竹内芳太郎
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和四十年頃の話である。猪苗代湖の西部、山間の無医村の子どもを常に往診していた医師が、ある日の深夜、患者から容態急変の電話を受けてオートバイで出かけた。九十九折の山路を登っていると、後方の荷台に誰かが乗ったような感触があった。深夜の山道で人が黙って乗るのは変だと思ったが、一刻も早くと振り向きもせず猛スピードで登った。すると、ふと耳もとで「先生、長い間ありがとうございました」とかすかな声がした。しまったと思いながら患家に着いたが、その子はすでに息絶えていた。家人に死亡時刻を聞くと、坂の途中で声を聞いた時刻と合致していた。

原典より

二年ほど前、五所川原市の近郊を採訪していて、和島秀子さんという四十すぎの主婦から、死んで生き返ったという人の話を聞くことができた。—— 現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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