釜から浮き上がった御飯と曾祖父の死
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どんな伝承か
これは祖母の父、つまり回答者にとっては曾祖父に当たる人の話である。この人は普段からコックリさんなどをやり、しかもよく当たるというように、不思議な事をよくやっていたそうである。その曾祖父が病気で床につき、いよいよだという時のこと、兄弟みんなが集まって看病していた。食事の仕度は交替でやっていて、ちょうど祖母の番だったので、昔の事だからかまどで御飯を炊いていた。ほんの二、三秒お釜から目を離して再び見ると、お釜の中の御飯が浮き上がり、その上にちょこんと蓋が乗っていた。皆が見ている中、御飯はすすすーっと下がって釜の中へ戻り、すぐに曾祖父の死が知らされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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