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見番跡の宿直室で手招きする女

所在地東京都中央区日本橋久松町
年代昭和四十八年
登場高橋功、同右
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和の初め、日本橋久松町に鉄骨造で地上三階地下一階の見番が建った。芸者が稽古を積む場だったが、花柳界の衰えとともに売られ、繊維会社の持ち物となる。昭和四十八年、地下鉄十号線の工事事務所として東京都が買い上げ、一階を会議室と宿直室に使った。泊まった者が次々に、枕元へ立つ女に手招きされ、身動きも声も出ぬまま朝を迎えた。起こされるのは髪を短く刈った男ばかりで、三味線の音を聞いた者もいた。祓いを頼むと、その噂はあまり聞かれなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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# 殺された人からの呼びかけ金縛り三味線の音

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