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電柱の下で子守唄をうたう妻

所在地青森県青森市沖館小浜
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話
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どんな伝承か

昭和の初め頃の話。夫婦と手足の不自由な赤ん坊、夫の母の四人暮らしの家があった。男は大変な酒飲みで毎夜酔って帰り、夜になると決まって泣き出す赤ん坊の声を聞いては「よくもこんな子供を生んで、出ていけ」と怒鳴った。姑もいじわるで、ふとしたことで妻と口げんかになり、髪の毛をつかんで家の中を引きずり歩いた。妻は泣く赤ん坊を背負って夜の外へ飛び出した。その翌夜、また酔って帰ってきた男は、家の前の電柱のところに、妻が子を背負って子守唄をうたって立つ後ろ姿を見た。手を取ると氷のように冷たく、妻は目に涙をためて恨めしそうに男を見た。髪も着物もぐっしょり濡れていた。翌朝、沖館川で妻と子が水死体となって見つかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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