地理書を握りつぶされ手錠の林子平
どんな伝承か
徳川時代、幕府の政治家や御用学者は、欧米大陸の発見を伝える地理の書までも握りつぶし、天下の民衆を無理に愚にする方針を執ったという。仙台の林子平は、そのために幾十日ものあいだ手錠を嵌められていた。著者はこれを引きながら、現代の政治家や御用学者、御用文筆家も、まさか外国の地理書を握りつぶしはしないだろうが、必要とあればそれに類する嘘を吐きかねないと論じる。そして御都合主義を離れた赤裸々の事実の確立こそ、何よりも先に実現を望みたいと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊縦横談(浅野和三郎・心霊縦横談 第一輯・近代(大正〜昭和初期))
日本のスピリチュアリズム(神霊主義)の祖・浅野和三郎が大正12年〜昭和11年に発表した心霊問題の論文15篇を収める『心霊縦横談 第一輯』。