神戸法廷での霊水生起
どんな伝承か
大阪控訴院が控訴上告を却下し、長南年恵が神戸地方裁判所で再審理を受けることになったとき、中野裁判長はこの法廷でも霊水を出せるかと年恵に問うた。わけはないことですと答えた彼女を厳重に身体検査したのち、裁判長は自ら封印を施した二合入りの空びん一本を手渡した。年恵は何物も置いていない小室に、法官や弁護士ら多数の注視を受けながら入り、正二分後に茶褐色の水で満たされたそのびんを持って出てきた。何の病気に利くかと問われて万病に利きますと答えたという。裁判長はその霊水を貰い受け、年恵に無罪を言い渡した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
第四の世界―心霊現象のなぞをとく(田中千代松・1960年(昭和35年))
『第四の世界―心霊現象のなぞをとく』は、田中千代松が一九六〇年に著した心霊現象の解説書である。予言・千里眼・霊聴・霊言・自動書記・サイコメトリーなどの霊能から、幽霊の体験記、物質化した霊像、叩音、物体移動、心霊写真、ルルドの奇蹟、起訴された霊媒、デューク大学の超心理学までを、日本と欧米の事例を交えて扱う。東京大学教授後藤以紀の推薦文とまえおきに続く十六章で構成し、むすびで心霊研究のあり方を論じる。