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常楽寺の老師が語る福来博士辞職

所在地香川県丸亀市
年代明治四十四年一月八日(1911年)
登場福来友吉、藤原咲平、長尾郁子、山川健次郎、半田孝海、元良勇次郎、霊媒(原典L868は『長尾都子』と誤植)、前東大総長・物理学者、常楽寺住職・語り手、東大心理学科の教授
出典霊の世界 ― 小品集

どんな伝承か

常楽寺の半田孝海老師が東大を出た明治四十四年は、福来友吉の透視・念写研究を迷信とみる山川健次郎ら東大の物理学者が、四国丸亀の霊媒長尾郁子を自分たちで試そうと乗り込み、一月八日に大もめとなった年だった。翌月には藤教篤と藤原咲平の名で『千里眼実験録』が出され、福来の良識を疑う声が添えられた。老師によれば、福来は理科や医科の人々から低能扱いされ、文科大学もかばいきれずに、いったん休職となったという。学位論文の審査も難航したが、元良勇次郎教授が仏語の文献を使いこなす研究ぶりを認めて通ったと伝わる。

原典より

老師の話によれば、福来さんは理科大学や医科大学の人々、またその他の大学関係者から低脳児あつかいされ、文科大学の方でも庇いきれなくなって、一旦休職ということになったのであるという。—— 霊の世界 ― 小品集(田中千代松・心霊研究文庫III・1978年(昭和53年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊の世界 ― 小品集(田中千代松・心霊研究文庫III・1978年(昭和53年))

『霊の世界――小品集』は、田中千代松が新聞・雑誌に寄せた心霊研究の随筆や小論に手を加えて集めた心霊研究文庫の第三冊で、はしがきは一九七八年十一月の日付である。SPRの成り立ちや催眠術・超心理学の来歴、クルックスやフラマリオンを論じる文章のほか、土井晩翠・河上肇・福来友吉の挿話、平田篤胤が記した仙童寅吉、秋山真之の霊夢などを収める。「エッセイ種々」「群像」「ものがたり回顧」の三部に分け、多くの篇に初出の誌名と年月を添える。

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