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大高坂の評定と八人みさきの起り

所在地高知県高知市(大高坂城)
年代江戸〜近代
登場長宗我部元親、吉良左京之進親実、久武内蔵助親信、比江山親興、領主、諫言した一族、家老、同族の老臣
出典日本の怪談

どんな伝承か

天正十六年十月四日、岡豊から大高坂へ移ったばかりで城普請の最中であった長宗我部元親は、城中に一族老臣を集めて家督相続の評定を開いた。戦死した長男信親の娘を四男盛親に娶せて世嗣にしようという、順序も人倫も外れた縁組であった。皆が憚って黙る中、元親の甥婿で当時蓮池にいた吉良左京之進親実が孫次郎を立てるべきだと諫め、同族の比江山親興も同意した。家老の久武内蔵助親信はこれを駁したが、親信はかつて仁淀川の磧で親実に矢を射かけられた怨みを抱いていた。元親は不快な顔で座を立った。高知市の南に当たる海岸に生まれた著者は、少年の頃から七人御先の話を聞かされて育ったが、その伝説はこの八人御先の因縁から始まるという。

原典より

「七人御先」高知市の南に当る海岸に生れた私は、少年の比、よくこの御先の話を耳にした。—— 日本の怪談(田中貢太郎・河出文庫・1985年(昭和60年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(田中貢太郎・河出文庫・1985年(昭和60年))

『日本の怪談』は、田中貢太郎の怪談を昭和四十五年桃源社刊『日本怪談全集』から抜き出した文庫本で、昭和六十年十二月に河出書房新社から発行された。「宝蔵の短刀」「八人みさきの話」など土佐の城下や村の話をはじめ、江戸・京・吉野などを舞台にした幽霊・狐狸・猿・魔物の話を、会話の多い語り口で収める。二十七篇の後に尾崎秀樹の解説を付し、高知に生まれた作者の生涯と怪談・妖異譚への傾倒をたどっている。

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