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貸家の二階に立つ角顔の男

所在地東京都墨田区北二葉町
年代大正年間
登場母、夫婦、被害者岡本祐信、池上警部、谷口新吉、桐原、自転車屋の一家、捜査した警部、貸家に住んだ自転車屋、事件の被告
出典日本怪談実話

どんな伝承か

岡本殺しを追う池上警部は、焼け残った材木の行方をたどって、本所の北二葉町に建てられた貸家へ行き着いた。住んでいたのは自転車屋の夫婦と母親の三人で、二階を見せてほしいと切り出すと、主人の方から化物が出ると打ち明けた。引っ越した晩、母親が二階で寝ていると角張った顔の色の白い男が枕元に立ち、蒲団の上から押さえつけた。翌晩は代わって寝た妻が同じ目に遭い、それが幾晩も続いたので、一家は階下で寝るようになったという。警部が押入の敷板を剥がして調べさせると、黒い斑点は人の血と判り、物証が固まった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫・1938年(昭和13年))

『日本怪談実話』は、田中貢太郎が昭和十三年に著した実話怪談集を河出文庫に収めたものである。明治以降に著者が聞き集めた怪異を報告調の短文で綴り、戦地の霊験や戦死者の知らせ、狐狸・天狗・海坊主、トンネルや自動車に現れる女、幽霊写真、狐狗狸などを扱う。元本は改造社刊の『新怪談集(実話篇)』で、冕言に始まって二百を超える小話を並べ、巻末に川奈まり子の解説を付す。

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