神学生の兄が臨終に見た花畑
どんな伝承か
五十八年前、投稿者の三番目の兄Tが二十二歳で亡くなった。Tは熱心なクリスチャンで、牧師を志して同志社大学神学部に入学していたが、結核で危篤となった。臨終間際、Tは牧師になって人々に尽くしたいと祈った後、「だんだん上へ昇って行く。川原が見える。いや、野球場だ。皆元気に野球をしている。今度はお花畑が見える。きれいだ、本当にきれいだ」と繰り返し、そのまま息を引き取ったという。
原典より
六十年近く前のことで、当時のことはウロ覚えですが、死の直前のお祈りと、天に昇って行く有様をいった言葉だけは今もハッキリと覚えています—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。