トップ > 山形県の伝承 > 山形市

帝王切開の最中に見た二つの世界

所在地山形県山形市
年代昭和48年
登場出産中の女性
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

山形市のY・Fは、昭和四十八年に長男を出産するとき、帝王切開の手術中に血圧が下がって意識を失った。息子の産声と、血圧を測って、六〇、四〇です、という医者と看護婦のやりとり、走りまわる足音を覚えているという。体が上から下へ冷たくなり、足の先まで冷たくなったら死ぬのだと思った。やがてオレンジ色の世界に入り、広々とした景色の中を飛んでいた。次の瞬間グリーンの世界へ変わり、二つの画面が何度も切りかわる。一方では物体が回りながら迫って押しつぶされそうになり、もう一方ではトンネルのような空洞が迫って吸いこまれそうになった。吸いこまれたら死ぬと思い必死に念じ、心の中は死への恐怖と無念さでいっぱいだった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

種別から探す

トンネル恐怖

山形市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『臨死体験(立花隆)』の伝承