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念仏と題目に迫られた川の上

所在地静岡県磐田郡
年代9年前
登場増田雅男
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

静岡県磐田郡の増田雅男さんは九年前、心臓の僧帽弁を取り替える手術の後に合併症で重体となった。気づくと花が咲き乱れる両岸の間で川をまたいで立っていた。上流には川よりはるかに大きなひな壇がそびえ、右には金の帽子をかぶった僧、左には無帽の僧が数百か数千と並んでいた。帽子の組は念仏、無帽の組は題目を唱え、その声はしだいに大きくなって、どちらにつくか早く決めよと迫るようにのしかかってきた。決めかねた増田さんは左右の足を交互に上げ下げしていたという。家は代々日蓮宗だが熱心な信者ではなく、宗派で迷っていた事実もないという。

原典より

フト気がつくと、私は川を跨いで立っていた。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

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