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石鎚神から金神との直接感通へ

所在地岡山県浅口市金光町大谷
年代安政五年三月十五日以後
登場川手文治郎、古川治郎、石鎚山の先達
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

筆者は、安政二年四月二十九日の夜に石鎚山の先達古川治郎に憑って自ら石鎚神と名乗った神霊と、安政五年三月十五日以後に備中大谷の川手文治郎自身が感通するに至った金神とは、別の神であると見る。ただし両神が無連絡に出顕したのではなく、石鎚神は大地の親神である金神の代理として顕われ、その意志を人間界に取次ぐ役だったのであろうという。さればこそ古川治郎の口を通して語りかけたのはあの一夜だけで、その後文治郎に直接感応した神は金神のみであった。金神はこの年から自ら金乃神と改名した。

原典より

その後文治郎に直接感応した神は金神のみである。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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