神鏡をのぞいた途端に揺れた堂
どんな伝承か
五月のある日曜日、東北大学二年生の女子学生三人が仙台郊外の西花苑へ遊びに行き、人ごみに飽きてバスに乗ったところ、話に熱中して乗り過ごし、もの寂しいバス停に降りた。道路に面した古びた石段を登ると「文殊堂」と刻んだ石碑があり、登りつめた先は屋根の傾いた見捨てられたようなお堂であった。靴を脱いで濡れ縁に上がり、障子紙の破れからのぞくと、氏名を墨で記した無数の紙札が風もないのに揺れ、奥に直径二十五センチほどの神鏡が置かれていた。三人が凝視したとたん、突然お堂がグラグラと揺れた。悲鳴をあげて逃げると、登るときには無かった赤いひもが杉の枝から輪のようにたれさがっていた。三人はノイローゼ状態になったという。
原典より
* 医学を超える「心霊治療」* 物品引き寄せの秘法* だれでもできる「てのひら療法」* ある尼僧の超能力* 「比婆山の怪獣」の正体—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・昭和)