四条河原町の高島屋に立っていた義母の幻
どんな伝承か
著者自身の体験である。京都に住む妻の母と叔母へ毎年贈る中元を出しそびれていたので、仕事で京都へ出たついでに高島屋から発送した。その日の仕事を終え、四条河原町の交差点を高島屋へ渡ろうとすると、デパートの正面玄関に叔母がぼんやり立っている。渡り切って真ん前に来ても気づかないので、声をかけずに通り過ぎた。再び店内に入り、エスカレーターで紳士服売り場の前を通ると、用のあるはずのないその売り場に今度は義母がぼんやり立っていた。著者はこの二人は実体ではなく幻像だったとし、こうした現象を常に経験していると述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。