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ビールだけで生きる六十八歳の老人

所在地大阪府大阪市北区曽根崎(ニュー・ミュンヘン)
年代昭和40年代
登場小田外次郎、ミヤコ蝶々、同席した芸能人
出典現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯

どんな伝承か

大阪市北区曽根崎のビヤレストラン「ニュー・ミュンヘン」には、午後三時から閉店まで大ジョッキを二十杯も空ける名物客がいた。明治三十四年に滋賀県日野町の農家に生まれた小田外次郎で、大阪の問屋で奉公したのち郷里で喫茶店を当て、戦後は梅田に店を開いて、果物店やアパートを営むまでになった。一人暮らしを始めてからは食事をやめ、この五年間、米の飯もおかずも口にせず、ビールと一日五十本の煙草だけで暮らしているという。朝は自分で車を運転して市場へ仕入れに行き、夜はキャバレーでさらにビールを空けるが、血圧も平常で病気知らずだという。

原典より

小田さんが一日のうち口にするものといえば、主食の代用にあびるほど流し込むビールを除くと、ただ煙草を五十本吸うきりである。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))

『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。

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