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車に乗れなくなった運転手の奇病

所在地大阪府大阪市浪速区
年代昭和39年前後
登場岡本輝夫、長谷川高敏、岡本輝夫、運転手、職業運転手・患者、阪大耳鼻咽喉科教授
出典現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯

どんな伝承か

乗車経験十年という岡本輝夫は、朝日自動車(大阪市浪速区大国町一の四六)でトヨペットに乗る無事故の、ごく普通の運転手にすぎなかった。ある年、風邪をひいてひどく熱を出し、治療して熱が下がったというのに、フラフラでまともに歩けなくなった。目標へ向かって歩いているつもりでも足が左へ行ってしまい、とても車に乗れる状態ではない。医者も首をかしげて精密検査をしたがどこも悪くなく、五年前に耳を手術したことなどから「例のメニエール氏病とちがうか」と言い出した。阪大耳鼻咽喉科で歩行検査や回転検査を受け、典型的なメニエール氏病と断定された。

原典より

耳鳴りもひどく、焼き芋売りのピーという笛の音とか、変電所の鈍いモーター音に悩まされつづけ、現在でもセミが何匹も頭へ止まったような状態で鳴いている感じだ。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))

『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。

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