土佐屋敷の稲荷遷宮で起きた砂持ち騒ぎ
どんな伝承か
砂持ちの伝統は、慶応二年二月には京都で、四月には大坂で、ふたたび砂持ちの騒ぎを引き起こした。大坂の騒ぎは土佐屋敷の中にある稲荷社の遷宮にあたって起きたもので、屋敷の内をはじめ、生玉やあみだ池などにも甘酒の店や茶店が立ち、軽業の見世物が並んだ。町々からは練り物や屋台が繰り出し、群衆は夜ごとに踊りまわったという。
原典より
大坂の場合、土佐屋敷内の稲荷社遷宮にさいしておきたもので、同屋敷内をはじめとし、生玉・あみだ池などでも甘酒や茶店が出、軽業の見世物がならび、町々に練り物や屋台が繰り出され、…—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔)
『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。