新聞記事に触発された長府の藤本栄二
どんな伝承か
雑誌『心理時報』に発表された千里眼の可能者の一人で、門脇鼎がまとめた名簿の九番目に挙がる四十六歳の藤本栄二。山口県豊浦郡長府町の院内町に住む宗教の信者だった。千里眼についての新聞記事を読んだのがきっかけで、自ら信念を凝らして能力を得たとされる。著者は、千鶴子と郁子の評判が広まると四方に霊能者が勃興したことを示すため、この集計を引いている。どのような透視をしたかは書かれていない。
原典より
動機 千里眼の新聞記事を見、自から信念を凝らす—— 心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。