電話番号七二九三をナニクソと読む候補
どんな伝承か
衆議院議員総選挙のとき、村長の現職を投げうって北海道から立候補した新人がいた。旭川市に構えた選挙事務所の電話番号が七二九三番で、この新人はそれを「ナニクソ」と読んでがんばったという。同じ選挙では滋賀県の某候補の専用電話が八七八番で、これは「ハナワ(花輪)」だから当選確実だと喜んだと伝える。選挙のようなときは、こうした番号の語呂合わせや縁起かつぎの話題は、集めておこうと思えばいくらでも集められると記されている。
原典より
ある年の衆議院議員総選挙のときに、村長の現職をなげうって北海道から立候補した新人は、旭川市の選挙事務所の電話番号が、七二九三番だったのを、ナニクソと読んでがんばったというのはみごとな敢闘精神。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。