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沼の主が托した書き換えの手紙

所在地岩手県盛岡市西見前(大沼)
年代不明(昔話)
登場爺様、沼の主、茶屋の爺
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

或る爺様が大沼のほとりを通ると、沼の中から美しい姉様が出て来て呼び止め、この手紙を五郎沼の主のところへ持って行ってほしいと頼んだ。途中、懇意の茶屋の爺に呼ばれて立ち寄り、事情を話すと、爺は手紙を見て、これはこの者は紫尻だから捕って食えという文句だ、五郎沼へ行けば食われてしまうと言い、この者に金百両渡されたしと書き換えて渡した。爺様が五郎沼の縁で手を打つと立派な男が出て来て手紙を読み、不審な顔をしながらも金を持って来て渡した。爺様は茶屋の爺と金を分け合って金持ちになった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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