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磐次磐三郎と東蔵の術比べ

所在地岩手県宮古市小国
年代不明(口碑)
登場磐次磐三郎、狩人東蔵
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

下閉伊郡小国村の山間に行われている口碑。磐次磐三郎は伊勢の国の狩人で、奥州きっての名人斯角東蔵が技量くらべのため遥々伊勢まで訪ねて行った。磐次は東蔵の来意を見抜き、狩人は捕って食った獣を元の形のまま口から吐き出し、また吸い入れる技量がなければならぬと言って、向かいの尾根へ気を吐くと鹿・猿・猪・狼・兎が現れて走り、吸い込むとみな口へ飛び込んだ。東蔵も気を吐いて獣を現したが、再び吸い込むことはできなかった。さらに磐次が気を吐くと尾根に三十三観音が現れ、曼珠沙華を降らせて舞ったので、慢心の東蔵も降参して弟子となった。のちに東蔵は当国へ来て早池峰山を開いたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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