トップ > 岩手県の伝承 > 盛岡市

火事に竹林へ飛んだ本誓寺の黒仏

所在地岩手県盛岡市紺屋町
年代不明
登場某、念仏婆様連中
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

秘事念仏の一派が法度に触れて主だった者が捕えられたとき、よく調べてみると邪法とはいえ浄土真宗と大きな違いもないので、本尊は取り上げて表派である盛岡北山の本誓寺へ移し、智識は減刑してその寺の寺男とした。その後、盛岡の内丸あたりで火事があったとき、この黒仏が飛んで同市紺屋町の某家の竹林へ避難した。ある人の夢に現れ、自分は今度の火事で本誓寺から飛んで来た黒仏だが、今は某の家の竹林にいるから早く迎えに来てくれと告げた。翌朝早く半信半疑で竹林へ行くと、本当にそこにおられた。それからは町内の念仏婆様たちが十五、六人で毎晩鉦を叩いて歩いて喜捨を集め、その金で御堂を再建して本尊を守り申したという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

種別から探す

黒仏夢告怪異竹林喜捨

盛岡市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承