火事に竹林へ飛んだ本誓寺の黒仏
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どんな伝承か
秘事念仏の一派が法度に触れて主だった者が捕えられたとき、よく調べてみると邪法とはいえ浄土真宗と大きな違いもないので、本尊は取り上げて表派である盛岡北山の本誓寺へ移し、智識は減刑してその寺の寺男とした。その後、盛岡の内丸あたりで火事があったとき、この黒仏が飛んで同市紺屋町の某家の竹林へ避難した。ある人の夢に現れ、自分は今度の火事で本誓寺から飛んで来た黒仏だが、今は某の家の竹林にいるから早く迎えに来てくれと告げた。翌朝早く半信半疑で竹林へ行くと、本当にそこにおられた。それからは町内の念仏婆様たちが十五、六人で毎晩鉦を叩いて歩いて喜捨を集め、その金で御堂を再建して本尊を守り申したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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盛岡市の伝承
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