浄瑠璃を語り妻を殺した虎猫
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どんな伝承か
遠野町の是川某という侍が、子供らを連れて櫓下の芝居小屋へ浄瑠璃を観に行った。家には妻が一人残って縫物をしていると、炉の向こうで居眠りしていた虎猫がそろそろと寄って来て、只今旦那様方が聴いている浄瑠璃を語って聞かせようかと人語を発し、絹を裂くような声で一段を語り終え、このことを誰にも話すなと恐ろしい目で睨んだ。後日、懇意の成就院の和尚がこの猫は狐と踊っていたと語る。妻がその夜の話を夫に告げた翌朝、妻は喉笛を食い破られて死んでおり、虎猫は行方知れずになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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