墓の棒で正体が知れた浄瑠璃猫
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どんな伝承か
遠野町のある所に一匹の老猫がいた。この猫は人間に化けて浄瑠璃を上手に語った。いつものように近所の人々が大勢集まってその語り物に聴き惚れていると、疲れた旅人が墓場から拾った棒切れを杖にしてその家の前を通りかかった。人々が猫の啼き声に感心しているのを不思議に思って訳を訊き、自分も聴こうとしたが、どう耳を傾けてもただの猫の啼き声にしか聞こえない。そこにいた人々が旅人の杖を借りてついてみると、なるほど普通の猫の啼き声であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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