殺された猫が祟る南瓜
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どんな伝承か
遠野町のある家で猫を一匹飼っていた。ある夜、嫁が鉄漿をつけ終えて鏡を見ていると、猫が人語を発して、ああよくついたついたと言った。驚いた嫁は夫に告げ、あんな化猫を飼っておけば何が起こるか分からないと訴えた。夫はついにその猫を殺し、裏の畑の傍に埋めた。翌年の春、猫を埋めた辺りから勢いのよい南瓜が生え、大きな実を結んだ。喜んで煮て食うと家族が皆枕を並べて病み苦しんだ。巫女に占わせると生き物を殺した祟りといい、根を掘ると猫の骸骨の口から蔓が出ていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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