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方々を歩き回る遊び地蔵

所在地岩手県遠野市松崎町松崎新張
年代不明
登場
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

上閉伊郡松崎村字新張という所に、遊び地蔵というものがある。語り手の村から遠野の町へ行く往還の傍らに一本松があり、その樹下に台石ばかりあって、いつも地蔵は居ない。この地蔵は常に方々を遊び歩き、昨日は町にいたかと思うと次には在郷に行っていたり、時には酒屋の前や遊女屋の前に行っていることさえある。そして二、三年目ほどでようやく自分の屋敷に還るが、帰ったかと思うとまたすぐどこかへぶらりと出掛けるので、遊び地蔵の名があるという。実は村内の若者たちの力試しの相手となって方々を歩くのだとも伝える。

原典より

陸中国上閉伊郡松崎村字新張といふ所に、遊び地蔵と云ふのがある。—— 佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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