トップ > 千葉県の伝承 > 佐倉市

二百年の助け合いを伝える早使い道

所在地千葉県佐倉市西御門
年代安永七年(1778)まで約200年間
登場村人
出典佐倉市史 民俗編――伝説・怪異

どんな伝承か

鐘ヶ淵の話が仲の悪い村の例なら、逆に何をおいても助け合う村もある。西御門から八街の稲葉へ通じる道は早使い道と呼ばれている。昔の稲葉は五、六軒ほどの小さな村で、隣の小谷流とも大谷流とも付き合わず、安永七年までのおよそ二百年間、西御門とだけ交わりを結んでいた。用があれば西御門へ人を走らせ、西御門からも稲葉へ人を送って、互いに足りない物を融通し合ったという。その行き来に使われたのがこの道である。なぜそうなったかははっきりせず、もとは稲葉が西御門に従っていたからだとだけ伝わる。

原典より

西御門から八街の稲葉に通じる道は「早使い道」と呼ばれている。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)

『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。

種別から探す

地名由来伝説

佐倉市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』の伝承