落城の武士を弔う正源庵の観音
どんな伝承か
又丸の集落の西、道より一段高い所に、北房大師巡りの第六十八番札所である正源庵があり、観音様が祀られている。庵の北にある山の上には小ぢんまりとした城跡が残る。この城にも攻め寄せられた戦の話が伝わり、戦いに利なく落城したという。討ち死にした武士たちの霊をなぐさめるために庵が建てられ、観音様を本尊として祀った。源氏の正統の末につながるということから、正源庵の名が付いたと言い伝えられている。
原典より
その武士の霊を慰めるために、庵を造り観音様を本尊とした。—— 北房町史 民俗編 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北房町史 民俗編
『北房町史 民俗編』は、北房町の町史民俗編のうち、第十二章「伝説と昔話」の第一節「伝説」を収めたものである。上水田・菅野・中津井・宮地など町内の在所に伝わる、郡様の腰掛岩、菅野の七人みさき、八天狗の火消し、駒繋ぎの絵馬、長力牛之介の伝説、犬塚、断頭様、姥捨山、盗人が迫などの話を載せる。岩・泉・塔・社・地名ごとに見出しを立て、その場所と由来の言い伝えを短く記す。