身ごもった女が魔に魅入られる二十三夜
どんな伝承か
網掛では、二十三夜の晩には身ごもった女が悪魔に魅入られるといわれた。そのため主婦たちはその夜は家を空け、当番の家に集まって厄除けの祈りをしながら夜通し起きていて、翌朝の日の出を拝んでから家に帰った。この集まりはお日待ち講とも呼ばれた。
原典より
網掛では、当夜、身ごもった婦人は悪魔にみいられるともいい、主婦たちは、家を空けて当番の家で、厄除けのお祈りをして夜を徹し、翌朝、日の出を待って帰宅する。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。