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卯右衛門翁が立てた太郎山への道しるべ

所在地長野県埴科郡坂城町大字網掛(水神宮)
年代明治初年
登場卯右衛門翁、信仰者
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

網掛は南から西を山に囲まれ、東は開けて千曲川の向こうに山波が連なる。朝の日も夜の月も太郎山の方角から昇るため、遠く太郎山を遙拝する者が多く、太郎山講やお日待、代参が行われていたという。明治初年の頃、卯右衛門翁という熱心な信仰者がいた。ちょうど村の上から金井村へ渡る舟橋ができて参詣者が増えたが、道のりは遠く山道で難儀だった。そこで翁は参詣者の便を図り、村の水神宮から太郎山までの道程を測って私財を投じ、一町ごとに路傍へ石杭を立てた。その数は七三本に及び、水神宮前には自是東太郎大明神迄七三丁三〇間と刻んだ石の基柱を建てたという。

原典より

そこで翁は参詣者の便を図って、村の水神宮から太郎山までの道程を測り、私財を投げだして、一町(約○・一)毎に路傍に石杭を立てた。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

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