松の根に鋳掛をする鋳掛屋
どんな伝承か
むかし、ある時、通りがかりの人が見ると、一生懸命になって松の木の根に鋳掛屋が鋳掛をしているところであった。鋳掛屋さん、何をやっているのだと聞くと、なにもかにもあるものか、今ここの何百石かの作り酒屋の大釜の修理を受け取ったのだと言い、しきりに鞴を吹いて松の木の根に鋳掛を続け、やめようともしなかったそうである。これも大原の大吉という狐に化かされていたのだと伝える。
原典より
その1 むかし、竜田村の大谷に漢方医がおった。—— 富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説(富岡町(編)・富岡町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説(富岡町(編)・富岡町史・自治体史(民俗))
『富岡町史 第3巻(考古・民俗編)』第九章所収の昔話と伝説。福島県双葉郡富岡町(震災前)に伝わる口承を採録する。