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行き先を変え続けた女の客

所在地東京都中央区人形町
年代現代
登場急死した娘の霊、石原慎太郎、池田弥三郎、タクシー運転手、体験者の友人として話を伝えた人、話を聞き取った人
出典暮しの中の妖怪たち

どんな伝承か

タクシーの運転手が、ある日ひとりの女を乗せた。女は人形町へと告げ、近づくと今度は三田綱町へ、そこへ着きかけるとまた人形町へと行き先を変える。ようやく人形町の町角で降りた女は、料金を払わずに姿を消した。運転手が家らしい所を訪ねて代金を求めると、そこは葬儀の最中で、綱町には結婚を控えた婚約者がいるとのことだった。運転手は受け取った金を御霊前に供えて帰ったが、その日に限って手を挙げるのは若い女ばかりで、恐ろしくなり誰も乗せずに帰ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・1986年(昭和61年))

『暮しの中の妖怪たち』は、岩井宏實が昭和六十一年に著した妖怪の概説書である。鬼・天狗・河童から山姥、産女、雪女、怪火、ザシキワラシ、化け猫、狐狸、幽霊まで、各地の伝承や古典・絵画に見える妖怪を一つずつ取り上げ、その姿と仕業を説く。第I章で個々の妖怪を紹介し、第II章で妖怪の性格、出現の空間と時、正体を論じ、巻末に著者が資料とした妖怪の本の一覧とあとがきを置く。

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