時鳥と兄弟
どんな伝承か
男の兄弟が二人あり、兄が出稼ぎに出て弟が留守居をしていた。魚屋から僅かなめざしを買った弟は、身を兄に残して自分は頭と骨を食べた。帰った兄は「これだけしか残さなかったのか」と弟を責め、弟が「私は頭と骨しか食べていない、腹を裂いて見ろ」と言うと、残酷にも弟を殺して腹を裂いた。すると本当に頭と骨しかなかった。悔いた兄は時鳥となって飛び去り、八千八声鳴かなければ物が食べられず、口から血を吐きながら鳴くのだと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。