菖蒲の節供の由来
どんな伝承か
男が一人で暮らしているところへきれいな娘が来て嫁になり、よく働いた。やがて身籠って産屋に入るとき、産む姿をのぞかないでくれと言われたが、男はのぞいてしまう。すると子を産んだ大蛇がとぐろを巻いており、驚いて飛び出すと大蛇が追ってきた。男は菖蒲と蓬の茂った藪へ逃げ込んで隠れ、命拾いをした。それが五月五日であったので、以来この節供には菖蒲と蓬を屋根に挿して難を逃れるようになったと伝わる。香りの高い草が人の匂いを消したのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。