猫と釜蓋(金銀の玉)
どんな伝承か
昔は大きな木が多く、山に木挽きが来て小屋を建て、三人五人と住み込んで大鋸で木を挽いたという。ところがその挽き場に怪物が現れ、親も子も一族がみな食われてしまった。村の鉄砲の名人が退治に出向くと、夜になって怪物がやって来て軒先に提灯を吊した。名人は外へ出て提灯を狙って撃ったが、何発撃っても落ちない。そこで秘蔵の金の玉と銀の玉を込めて撃つと、提灯はぐさりと落ち、怪物がそこに倒れていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。