旅僧が八十八人の大師に化した瀬居島
どんな伝承か
広島江の浦の船頭が港で船がかりをしていると、一人の旅僧が瀬居島まで便を貸してほしいと言う。船頭は言われたとおり島まで船を出してやったが、旅僧は一人だと思っていたのに、上陸したのは八十八人のお大師さんであった。それ以来この島に石仏を八十八体建て、瀬居の八十八ヵ所ができあがったという。坂出市瀬居島に伝わる島の伝説である。
原典より
広島江の浦の船頭が港で船がかりをしていると、旅僧が瀬居島まで便を貸してほしいと言う。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)
『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。